あの「下灘」をもう一度・・・
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この記事を書いてからもう1年。きっかけは、ある1冊のライトノベルだった。
初めて行った2015年の3月24日。あの時に僕はすでに、下灘の虜になっていたのかもしれない。
虜、と言っても、あまり熱心に通うようなことはなく、今回を含めてたった3回行ったに過ぎないけれど。
ただ、もう四国に行くようなことは当分無いかもしれない。
そんな状況になった時に、「また下灘に行きたい」、そう思ったのは、紛れもなく本心だった。
もう1回だけでも、あの景色を目に、カメラに、網膜に、CMOSに、水晶体に、レンズに、焼きつけておきたくて。
重いカメラバックを肩に下げ、下灘の地へ赴いた。
下灘へ行くためには、まずは愛媛の中心地である松山へ行くことになる。
前回の下灘訪問の時と同じく、サンライズ瀬戸と特急いしづちを利用することにした。
出発は3月15日の夜22時丁度。ド平日なこともあってか、切符を買った2週間前でもまだ数部屋空いている状況だった。
個室はB寝台シングルの2階部屋。やはりこの部屋が一番落ち着く。
定刻通りに、サンライズ出雲・瀬戸は東京駅を出発した。
駅やビルの照明が煌々と輝く都心部をサンライズが走り抜ける。熱海の辺りまで来ると、その輝きも夜の闇にとってかわり、順調にスピートを上げたサンライズは100km/hで走行している。2階建ての車両でこの速度だとかなり揺れそうな感じはするが、思いのほか大きくは揺れず、個室にいれば音も静かだ。
←途中の熱海駅では、こんな表示も見ることができた。
普段と違う状況下にいると眠れなくなる性質だが、その日はアルバイト明けだったため、寝たり起きたりを繰り返しながら移動時間を過ごしていた。
夜中にEOSMを片手に車内をうろついて写真を撮っていたりもした。
そんなこんなで東京を出発してから約9時間で、乗り換え駅の坂出に到着。
岡山で出雲を切り離したサンライズ瀬戸は、坂出を出て高松へ向かう。松山に行くためには、ここから特急いしづちに乗り換える必要がある。
いしづちに乗車して、130km/h走行で激しく揺られること2時間。松山へと到着した。
ここで、宿泊先へ荷物を置きに松山市内へ出た。
着替えやPCなど撮影以外の荷物はすべて置き、昼食を済ませてから、松山駅へ戻る。
2時間に1本くらいしか走っていない長浜経由の列車。伊予大洲行きにせよ八幡浜行きにせよ、長浜伊経由でないと下灘を通らない。
松山~宇和島の区間、伊予市から先は電化されていない。1両ワンマンの列車に揺られること1時間で、目的地の下灘に到着した。
続 ~下灘編~